trail

岩手山・八幡平・安比高原50kmトレイルを歩く

2023年10月11-13日に岩手山・八幡平・安比高原50kmトレイルを歩いた記録です。

今夏は暑すぎて全く出歩かなかったため、避難小屋で泊まれる短めのロングトレイルを選びました。

酷暑の夏を乗り切ったご褒美になる、素晴らしいトレイルでした。

岩手山・八幡平・安比高原50kmとは

無類のパウダースノーで有名な安比高原

広大な敷地をスノーハイキングで歩く八幡平

岩手県を代表する名峰岩手山

を繋げた50kmの道です。

日程と宿泊地

トレイル上でのテント泊は不可、笹が多くテントでビバークするような場所はありません。

ちょうどいい間隔で避難小屋が点在しているので、寝床をお借りして進みます。

水場

稜線上のため、トレイルから5分程度下った場所に水場がいくつかあります。

地図にのらない山上湖がたくさんあるため、浄水して飲めば水の心配はそれほど必要ありません。

トレイルの様子

トレイルのメインとなる裏岩手山縦走路は、なだらかな稜線。

アップダウンも少なくアプローチもゴンドラを使えるため、累積標高は少なめです。

ゆるやかで広大なルートは東北ならでは。

木道はあるが、毎年の雪で破壊される

アクセス

公共交通機関でのアクセスが難しく、安比高原、焼走り登山口まで出ているバスはありません。

往路は安比高原駅から歩いて、帰路は焼走り登山口からタクシーを使うのがよさそうです。

今回は安比高原と焼走り登山口の真ん中にある駐車場に車をとめて、トレイルヘッドまで歩きました。(合計約20㎞)

装備

先週岩手山近辺で雪が降ったという情報があったため、冬の軽装備を一式持ち歩きました。

通常の小屋泊ロングトレイル装備に加え

  • finetrack ツェルトⅡロング(ペグ、張り縄含む)
  • solエスケープライトビビィ
  • NORTEC TRAIL 2.1(チェーンスパイク)
  • mont-bell スーパーメリノウール EXP. ウエストウォーマー

を持ち歩きました。また寝袋を

  • mont-bell ダウンハガー900 #1

に切り替えました。どれも全く出番がありませんでした。

ゴンドラ乗り場まで(9.7km)

安比高原と焼走り登山口の中間に当たる簡易駐車場からスタート。

一泊目をテント泊にしたいならば、妻の神広場キャンプ場スタートにするとよいかもしれません。

安比高原レインボーラインという名前のついた道を歩くため、迷うことはありません。

予想より時間がかかって、5時に出発して7時半に到着しました。

リゾート感が増してくる

安比高原スキー場のセンターハウス、意外とこじんまり

なぜか恐竜推しのスキー場 可動式

運行開始時刻に間に合わなかった

ホワイトボードのイラストは、ゴンドラの醍醐味

安比高原~八幡平(約12km)

ゴンドラ乗り場から数分で50kmトレイルのスタート地点へ到着します。

前森山山頂にある天空のブランコで遊んだ後、いよいよトレイルへ。

鬱蒼とした森の中、歩き方を思い出しながら前に進んでいきます。

前森山から茶臼山荘までは展望はなく孤独ですが、それ以降はデイハイカーが増えにぎやかになります。

八幡平の近辺はなだらかな湿地帯。

尾瀬ヶ原を彷彿とさせる木道歩きを楽しみました。

今晩の宿、凌雲荘は薪ストーブ、トイレ完備の避難小屋。

二人のハイカーと同宿で、水場の情報などを交換しました。

湿った森の中には様々なきのこが

茶臼岳までは稜線だが展望はない

茶臼山荘 名前が山荘なので紛らわしいが全て避難小屋

山上湖が点在し、空が映る

八幡平から歩くデイハイカーで賑わう

木道好きにはたまらない

今晩の宿、薪ストーブのある避難小屋

八幡平~岩手山八合目(約29.2㎞)

朝5時に避難小屋を出発。

八幡平近辺は観光地なので歩きやすく気分もあがります。

だだっ広い平原が続くので、スノーハイキングにちょうど良さそう。

八幡平から車道を少し下ると、裏岩手山縦走路の入り口が。

東北らしいなだらかな山容とスケール感に圧倒されました。

見上げると岩手山が常にそびえ立ち、ゆっくりと近づいていくのは実に気持ちがよかったです。

早朝の八幡平レストハウス カメラ小僧がたくさん

気にもとめていなかったが県境であった

裏岩手縦走コースに、安比高原を足したものが50kmトレイル

緩やかな稜線歩きが続く

大深山荘(初日にここまで来たほうがよかった)

ハイカーで賑わう三ッ石山頂

当初三ッ石避難小屋で宿泊しようと計画していましたが、12時過ぎに到着してしまったため予定を変更。

岩手山直下の不動平避難小屋まで歩くことにしました。

徐々に岩が増え硫黄の匂いがたちこめる

別ルートに切り立った尾根を歩く鬼ヶ城コースもある

夕暮れ時に沢があるととても嬉しい

17:30頃に不動平避難小屋に到着

岩手山~焼走り登山口(約8.8㎞)

起床後岩手山へ向かいます。

暴風で展望もなかったため、すぐに下山開始。

昨日歩きすぎたのか、左膝に痛みが。

痛み止めを飲みのんびりと下山しました。

焼走り溶岩流は国指定特別天然記念物に指定されていて、デイハイカーや観光客と幾度とすれ違いました。

暴風の中で寝ている地蔵に癒やされる

どの避難小屋もきれいに整備されていて頭が下がる

風が止むと眼下には雲海と紅葉

標高が下がるにつれ里山感がでる

膝が痛いので気休めに乳酸飲料を飲んだ

下山口から駐車場へ(10.7km)

下山口から車を止めてある駐車場へ歩いていきます。

今まで歩いてきた稜線を端からはしまで見渡せて、退屈はしません。

途中の田んぼで子ぐまを2頭連れた親ぐまに遭遇。

今年の夏は山の木の実が不作のため、里まで降りてきているようです。

車がレッカーで移動されていないか不安でしたが、どうやら大丈夫でした。

帰路は岩手山パノラマライン

川は流れて盛岡市の方へ

地域住民の工夫もロードウォークの楽しみ

無人販売所では、あけびなどの山の幸

このあたりではまだ稲刈り前

避難小屋が多く安心、久しぶりのロングトレイルに最適

エスケープルートもたくさんあり、車道も近く、なにより避難小屋がちょうどいい間隔で配置されているので安心です。

ロングトレイル初心者や久しぶりの山歩きにも最適。

壮大なスケールの東北の山並みを、手軽に楽しめる素晴らしいルートです。

ぜひ次は残雪期に訪れてみたいと強く思ったトレイルです。

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