アトリエのある信濃町ではようやく涼しくなり、山遊びに適した気温になってきました。
ロングトレイルを歩くほどでもないが、少しだけ外で遊びたい。そんなときにピッタリな遊びが、マウンテンユニサイクル(Mountain Uni-cycle、以下M-uni )です。
新しい遊びを探している方、山にスリルを求める方にぜひ挑戦してほしいです。
M-uniユーザーはおそらく日本で100人未満。やや寂しい状況です。
ぜひ一緒にM-uniセッションをしましょう。
マウンテンユニサイクルの動画を見る
上の動画は先日遊びに行った笹ヶ峰高原で遊んでいる様子です。(2021年9月)
笹ヶ峰高原はアップダウンの少ない穏やかなトレイルがたくさん。牧場なので牛を横目にのんびりM-uniに乗ることもできます。
つづいてプロのライダーの動画です。
こんなふうに日本の山で遊べたら、最高に楽しいと思いませんか。
マウンテンユニサイクルとは?
山を走るためのタフな道具
小学校で遊んだ通常の一輪車とは異なり、M-Uniは山用の一輪車で、山道を走ることに特化しています。
タイヤは太く、耐久性やクッション性を備え、フレームも頑丈です。
そのため、木の根が張リめぐらされた山道や砂利道、泥道でも難なく走破することができます。
パーツの多くはマウンテンバイクと共用
ダウンヒルを楽しむ
M-uniはギアやチェーンがないため山道を登ることはできません。
平地や下り坂では、サドルの下についたブレーキを使いながら降ります。一輪車なのにディスクブレーキを搭載しているメカニカルな部分に心が惹かれます。
サドルの下のブレーキを匠に操る
不安定な面白さを楽しむ
全身を使ってコントロールする面白さがあるのがM-uniです。フラフラする不安定感を抱えながら、必死でバランスをとる。テレマークスキーに似た面白さがM-uniにはあります。
その不安定感と難易度から、比較的なだらかな下りでも十分なスリルを味わえます。
木に激突したりトレイルから落ちることもしばしば。それもおもしろい。
どこで購入できるの?
M-uniは街のサイクルショップで買うことはできません。インターネットで買うことになりますが販売店も限られます。
日本で買う場合
兵庫県のストリート用の自転車販売店 あじと https://www.goldrush.shop/
もしくは海外輸入
マウンテンユニサイクル.com(USA) https://www.unicycle.com/home/
で購入できます。
様々な国のマウンテンユニサイクル.comがあります。取扱商品や値段が異なるため、すべての国のユニサイクル.comをチェックしたほうが安上がりです。
私が購入した2019年時点では韓国のユニサイクル.comが安かったため、韓国から輸入しました。
メルカリやヤフオクもチェックしていますが、出品されるのは1年に1度程度です。
M-uniの値段は?
ユーザー数が少ないため、やや値段が高いです。
日本で買う場合、ブレーキ付きなら10万円くらい、ブレーキ無しなら3万円くらいから選べます。
海外から買う場合は、ブレーキ付き送料込みで8万円くらいです。
マウンテンバイクの知識や道具がある人は、ブレーキなしを購入してブレーキを自分で取り付けることもできるらしいです。
チェーンもなく作りがシンプルなため、今までに故障したことはありません。
韓国輸入で送料込み8万円。二週間ほどで届いた。
M-uniの選び方
選択肢はブレーキの有無、サイズです。
ブレーキはダウンヒルをしたいのであれば必要です。平坦な山道や林道をのんびり楽しむのであればブレーキはなくても良いでしょう。
タイヤのサイズも21インチから、大きいもので36インチまであります。
タイヤが大きいほうがスピードがでて、一回転あたりに進む距離が長いのでロングライドに向いています。逆にインチ数が少ないほど小回りが効きます。
日本の山道は細く、くねくねと曲がった道が多いため、21インチ~24インチがいいのではないかと思います。
私は24インチブレーキ付きを選びました。私の場合身長167cmですが24インチでも大きかったので、シートポストをカットしました。
ブレーキがないと山道を降りることができない
練習する
いきなり山に持っていくのは怖いので、近所の運動公園で練習しました。
山でなくても小学校ぶりにまたぐ一輪車に興奮します。
最初は全く乗れませんが、小一時間も練習すれば支え無しで乗りこなせるようになります。
運動公園で遊ぶ子どもたちからしばしば歓声があがる
山に持ち出してみよう
平地ではスムーズに乗りこなせても、山道では難易度が一気に跳ね上がります。ガタガタした道ではM-uniにまたがることさえも難しく、少し傾斜があるだけでバランスを崩します。
その分うまくコントロールできたときの達成感はたまりません。
難易度をスキーで表すと、
自転車 ≒ アルペンスキー
平地の一輪車 ≒ ゲレンデテレマークスキー
山道の一輪車 ≒ 細板革靴でバックカントリーダウンヒル
といった具合です。
難しければ難しいほど、やる気が出る
新しい遊びに挑戦
M-uniは今までの遊びに飽きてしまった方にこそチャレンジしてほしいです。日本のユーザーが少ないため、一生懸命練習して発信すれば、すぐに有名になれると思います。
不安定で難易度が高く、予定調和な動きをしないため、飽きずに長く付き合える遊びです。
新しい道具で次の挑戦へ
M-uniでロングトレイルを踏破できないかと目論んでいます。新しく延長された信越トレイルを、キャンプをしながら一輪車で踏破できたらどんなに楽しいだろうか、と思い作戦を練っている最中です。
ぜひ一緒にM-uniで、新しいことに挑戦してみませんか。