トレイル概要
戸隠エリアを抜けると、黒姫、妙高の麓へと入っていく。
人が多く賑わっていた戸隠エリアに比べて、登山者向けの静かなトレイルが続く。
このエリアは特にアップダウンが多く、小黒姫山西の大ダルミ、笹ヶ峰後の西野発電所、苗名の滝への急勾配など膝に負担がかかる。
ロングトレイルに慣れていない人は、夢見平避難小屋などを使い、行程を2日に分けると良いだろう。
トレイルの完成度が特に高く、永遠に歩いていたいと思えるような極上のシングルトラックが点在する。
戸隠キャンプ場～黒姫山麓（map4）
戸隠キャンプ場を出発して戸隠牧場内を歩きます。
牧場周りの道が笹薮で分かりにくいですが、柵を右手にぐるりと牧場の境界を歩いて行くのがおそらく正解です。
足に突き刺さる硬めの笹薮は少なめですが、大きめの葉っぱは無限に生えてくるため、草刈りが追いつかないのでしょう。
朝はコーヒーを淹れて、便意を催すまでじっと待機
朝露に濡れた牧場はまるでヨーロッパ
黒姫山麓～夢見平避難小屋
笹薮との格闘を終えると黒姫山の麓に入ります。
あまとみトレイルでは最高標高地点（約1590m）の大ダルミ湿原近辺は雨の後でドロドロに。
タケノコ採りの方と何度もすれ違いながら山を下っていくと林道に到着。
林道を歩き終えると夢見平避難小屋が見えます。
夢見平避難小屋はきれいに整備されていて、薪ストーブや布団、ランタンまであります。
3泊4日で歩く人はここに泊まるといいでしょう。
設置されていたトレイルノートには、10人前後のあまとみトレイルハイカーのコメントがありました。（6月24日時点）
よく整備された黒姫の登山道
古池ではカエルの合唱が
林道歩きも悪くない 遠くには火打山が望める
夢見心地の夢見平避難小屋
なんと薪ストーブ完備
夢見平避難小屋～笹ヶ峰(map5)
夢見平遊歩道は名前の通り夢を見ているかのようなシングルトラックが続きます。
どこまでも続くトレイルは、ずっとこのままこの道が続けばいいのに、と溜め息が出るほど。
遊歩道を抜けると、笹ヶ峰高原に到着。
笹ヶ峰ダムからは頸城山塊（くびきさんかい）の雄大な景色が広がります。
笹ヶ峰高原には、休憩舎や牧場、ステーキを味わえるグリーンハウスがあり、キャンプ場で一泊するという手も。
頸城山塊は、頸城五山トレイルという縦走路も整備されている
ログハウス内のテーブルで一休み 自販機もある
グリーンハウスはステーキで有名
清水ヶ池の景色（東屋、トイレあり）
笹ヶ峰周辺のトレイルも素晴らしい
笹ヶ峰~苗名の滝(map5)
夢見平、笹ヶ峰のトレイルを歩き終えると、山の中（標高1300ｍ）から杉ノ原集落（標高700ｍ）までの標高差600ｍを一気に降りていきます。
西野発電所で一度沢越えをし、送電線の下のトレイルを歩きながら、苗名の滝まで下ります。
2泊3日の行程の場合、2日めの最終日にこの下りが待っているので、前半調子に乗って飛ばさないように気をつけましょう。
苗名の滝は新潟県内でも有名な観光地です。
滝のしぶきを全身に浴びると疲れも吹き飛びます。
送電線の下を歩く 右手には野尻湖が
遠くからでも滝の音が聞こえる
苗名の滝の売店は17時で閉店 アイスクリームを食べたいなら早立ちが必要
