雪が降るとスキーを履いて、黒姫山の麓を散歩しに行きます。
登りも滑りも楽しめて、好きなところへ気軽に行けるBCクロカンは、雪国を楽しむために欠かせない道具です。
しかしながら、いざBCクロカンを始めようと思ってもなかなか厄介です。
BCクロカンを扱っている店が少なく、似たような形のスキーばかりでどれを選べばいいのかわかりません。
この記事では、「テレマークスキーと何が違うの?」「普通のクロカンとの違いは?」など、情報を整理しながらおすすめのセットを紹介します。
BCクロカンとは?
上の図は全てノルディックスキー(つま先だけ固定した北欧生まれのスキー)
BCクロカンは、クロスカントリー向けのビンディングを使ったスキーで、雪原を歩くことを目的にした遊びです。
昔から歩くスキーは存在していましたが、2000年代にBCクロカンと名付けられました。
ラングラウフスキー(ドイツ語でクロスカントリースキー)やネイチャースキー(歩くスキー)とも呼ばれます。
クロスカントリースキーとの違い
クロスカントリースキーとBCクロカンの違いは、スキー板の裏にウロコ(登坂機能)がついているかいないか、が大まかな目安です。(広義では歩くスキーも含まれるので、ウロコ付きのものもあります。)
クロスカントリースキーは走って競技をするスキーで、スケーティング走法を使います。
スキーの裏にウロコはなく、レーサー用の服を着て長いストックをもって行う競技を想像していただければ間違いはありません。
テレマークスキーとの違い
テレマークスキーはより滑走を重視したテレマークビンディングを用いたスキーです。
ブーツもプラスチックを使った硬いものが多く、攻めた滑りや高速ターンができます。
BCクロカンのビンディング
BCクロカンで使うビンディングは、本来クロスカントリースキーで使っていたものを、バックカントリーや歩き重視に進化させたものを使います。
ノルウェーのブランド、Rottefellaが開発したNNNBC
サロモンが販売した、SNSXA(X-Adventure)
が剛性も高く、BCクロカンに適しています。
Rottefellaのほうが入手しやすいため、これから買い揃えるならば、NNNBCがおすすめです。
また最新のRottefella XPLOREというビンディングが開発中のようです。
ブーツとビンディングの接している部分が横に広いため、太めの板に取り付けられそうです。
全世界のBCクロカンファンが、発売を心待ちにしています。
発売されるのを待ってから一式そろえてもいいかもしれません。
BCクロカンで雪原を自由に移動する
BCクロカンの最大の面白さは、雪山をシームレスに自由に移動できることです。
普段プラスチックブーツで滑っていると、BCクロカンに変えたときの不安定さと軽さに驚きます。
不安定さを味方につけて、普段は行けない場所を自由に歩き回れるのは実に爽快です。
BCクロカンの道具を一式揃えるのはなかなか躊躇しますが、絶対に後悔しません。
思い切ってBCクロカンを始めてみませんか?